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『紙飛行機に眠る月』

『紙飛行機に眠る月』風野 湊第172回の今回は、以前もご紹介した風野 湊先生の短編集であるこちらです。儚くて美しい幻想的な世界を見事に謳い揚げる、言葉の使い方が非常に印象的な一冊。流麗で耽美、抜群の言葉選びのセンスに酔いたい、という方にこそオススメです。簡単な内容紹介表題作である『紙飛行機に眠る月』を含んだ9編の短編がおさめられた短編集です。『紙飛行機に眠る月』では、「空を飛びたかった」という夢をもった...

『水の中、光の底』

『水の中、光の底』平田 真夫第171回の今回は、コメント欄でもお世話になっている七迦寧巴さんにご紹介いただいたこちらのご紹介です。ジャンルは本来「SF」に振り分けるべきなのかとも思いましたが、「SF幻想」と「SF」と「ファンタジー」の違いを上手く説明できないので、本ブログでは「ファンタジー」カテゴリに分類しています。ご容赦ください。一見矛盾しているように思われるでしょうが、現実の延長上にあるようなリアルさと...

『猫のお告げは樹の下で』

『猫のお告げは樹の下で』青山 美智子第170回の今回は、Twitterでご紹介いただいたこちらになります。タイトルからも推測できるように、お告げをくれる不思議な猫さんが登場する、心温まる優しいお話です。ふわっとやさしい物語が読みたい、という方にオススメです。簡単なあらすじタラヨウの樹がある神社。その神社には、お告げをくれる不思議な猫、ミクジが出没します。何かに思い悩む人の元にそっと現れ、一見すると何でもない...

『永遠の不在をめぐる』 第28回文学フリマレポート その3

『永遠の不在をめぐる』風野 湊第169回の今回は前回・前々回に続き、「第28回 文学フリマ東京」というイベントに遊びにいった時のレポートというか、そこで購入した本の紹介という内容での記事になります。本作品の作者である風野先生はオフィシャルサイトである「呼吸書房」によると小説・詩・紀行文を執筆されているようです。本作は2015年11月が初版発行の短編小説集です。まるで詩を読んでいるかのような美しく幻想的な言葉選...

『愛されたいなら愛せ』 第28回文学フリマレポート その2

『愛されたいなら愛せ』阿部 梅吉第168回は前回に引き続き「第28回 文学フリマ東京」というイベントに遊びにいった時のレポートというか、そこで購入した本の紹介という内容での記事になります。こちらの本の作者である阿部先生は前回紹介した創作サークル「色彩(パレット)」のメンバーの一人なのだそうです。前回紹介した短編集の『だれも寝てはならぬ』を執筆したのも阿部先生です。アザラシ的には感情的になりすぎず、むしろ...

『色彩短編集 5つのパレード』 第28回文学フリマレポート その1

『色彩短編集 5つのパレード』創作サークル 色彩第167〜169回は少し変則的に、「第28回 文学フリマ東京」というイベントに遊びにいった時のレポートというか、そこで購入した本の紹介という内容での記事になります。「第28回 文学フリマ東京」は2019年5月6日、東京流通センターで行なわれました。アザラシは出店者側ではなく、あくまでも一般参加という形で参加したのですが、とにかく人の多いイベントで凄い熱気。本を読んだり...

『赤いオーロラの街で』

『赤いオーロラの街で』伊藤 瑞彦(著)富安 健一郎 (イラスト)第166回の今回は、未曾有の超巨大太陽フレアが起こす世界規模の停電を描いた迫真のSF作品であるこちらをご紹介します。もしも、ある日突然電気が全く使えなくなってしまったらどうなるか、人は何が出来るのか、色々考えながら読む事ができる、実に興味深い一冊です。もともとSFが好きという方だけでなく、普段から災害時にどうすれば良いか考えておきたいという方まで...

『スピリット・オブ・ロードスター ~広島で生まれたライトウェイトスポーツ』

『スピリット・オブ・ロードスター ~広島で生まれたライトウェイトスポーツ』池田 直渡第165回の今回は、書店で見かけて思わず手に取ったこちらのご紹介です。ロードスター好きならたまらない、細かい技術の話が沢山詰まった一冊ですが、「誰もが笑顔になれる車を作る」という壮大なミッションに挑んだ一企業のノンフィクションとしてもアツいものを感じる事が出来る一冊でもあります。技術に関する話はかなりマニアックですが、何...

『西の魔女が死んだ』

『西の魔女が死んだ』梨木 香歩第164回の今回は、人生の様々な場面で生きる力をくれる、魔法のようなこちらの作品をご紹介いたします。登場人物と同世代となる中学生の女の子にオススメしたくなる物語ですが、そうでなくてもきっと心に響く何かを感じられるはず。そっと優しく背中を押してくれるような物語が読みたい、という方にオススメです。簡単なあらすじ「西の魔女が死んだ」その知らせを聞いたまいは母親とともに大好きなお...

『ツバキ文具店』

『ツバキ文具店』小川 糸第163回の今回は、「手紙」にまつわるこちらの作品をご紹介いたします。季節感溢れる鎌倉を舞台にした心のほっこり温まるような一冊です。仕事や人間関係や様々なストレスにさらされてちょっと一息つきたい、というような方にこそオススメしたい一冊です。簡単なあらすじ鎌倉で小さな文具店を営む鳩子。鳩子はそのかたわらで、様々な手紙の代筆を請け負っていました。依頼人そのものになりかわったかのよう...