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『かなたのぼくから』

『かなたのぼくから』月山 蛍平素より大変お世話になっております。アザラシです。平成最後の更新となる今回は「月山 蛍」名義で書いていた作品がようやく完結いたしましたので、その紹介をさせていただこうと思います。タイトルは『かなたのぼくから』です。簡単なあらすじ天文学者のぼくは、いつだって手の届かない何かを追い求めてきた。遠い遠い世界の美しさを、力強さを、かけがえのなさを信じて。星空を見上げるぼくが思うの...

『夏の陰』

『夏の陰』岩井 圭也第161回の今回は、あの『永遠についての証明』で鮮烈なデビューを果たした岩井先生の最新作であるこちらです。ギラギラと輝くこだわりが詰まった装丁も、とってもカッコいいですよね。『永遠についての証明』でアザラシが心奪われた描写の美しさは本作でもさらに光っています。読む人の心を攫む圧倒的なストーリーで、多くの方にオススメしたい一冊です。簡単なあらすじ殺人犯の息子である岳と、その殺人犯に殺...

『舟を編む』

『舟を編む』三浦 しをん第160回の今回は、映画化もされたこちらのご紹介です。実はアザラシ、三浦先生の著作を読むのは『黄金の丘で君と転げまわりたいのだ』が初めてでした。あの軽快だけれどもこだわりの詰まった文章に惹かれて、他にも読んでみようと手に取ったのが今回の作品でした。映画化もされていたので、作品名くらいは知っていましたが…、もっと早くに読めば良かったですね。簡単なあらすじ辞書作りに情熱を注ぐ玄武書...

『流星コーリング』

『流星コーリング』河邉 徹第159回の今回は、Twitterでご紹介いただいたこちらになります。以前ご紹介した『夢工場ラムレス』の河邉先生の二作目、ということでずっと読むのを楽しみにしていました。きらきらと瞬く星空がそのまま物語になったような、非常に美しい作品です。星にまつわるエピソードも作中で沢山語られていて、天文好きには堪らない一冊になるでしょう。簡単なあらすじ広島県廿日市中央高校天文部に所属する相沢り...

『東京駅丸の内口、塹壕の中』

『東京駅丸の内口、塹壕の中』早瀬 耕第158回の今回は、アザラシが定期購読している『qui-la-la』の5月号から、早瀬先生の読み切り作品をご紹介いたします。雑誌が届いた時に、自分が好きな先生の名前を見つけると嬉しくなりますよね。例に漏れず、アザラシもまたほくほくしながらページをめくり、そして…。簡単なあらすじ大企業に中間管理職として勤務する主人公。納期に追われ、部下を管理・評価し…と日々の業務をさばいていきま...

『数学者の言葉では』

『数学者の言葉では』藤原 正彦第157回、素数回の今回はTwitterでご紹介して頂いたこちらです。すでに何冊か紹介している藤原正彦先生のエッセイ集です。『若き数学者のアメリカ』にまつわる裏話もあったりして、思わずニヤリとしてしまうかもしれません。簡単な内容紹介かつて数学を教えた学生から届いた挫折の手紙をきっかけに、「学問」に向き合い続けることの難しさを書いた『学問を志す人へ』。新婚旅行での一幕をユーモアた...

『(霊媒の話より)題未定―安部公房初期短編集』

『(霊媒の話より)題未定―安部公房初期短編集』安部 公房第156回の今回は、アザラシが中高時代にハマった文豪、安部 公房先生が若干19歳の時に書き上げたという幻の処女作を含めた11編の短編をおさめたこちらをご紹介いたします。安部 公房先生ファンなら垂涎ものの一冊です。以前、ネタバレの禁忌を犯して記事を書いた『虚妄』もおさめられています(ネタバレ成分を含んでいるので敢えてリンクははりません)。簡単な内容紹介1943...

『やがて海へと届く』

『やがて海へと届く』彩瀬 まる第155回の今回は、大切な人の喪失を描いたこちらの作品をご紹介します。作中で描かれる「喪失」は3,11を描いていると思われるのですが、理由が何であれ「喪失」と向き合わなければならなくなった時、ゆっくりと考える時間を与えてくれるような物語です。3.11の記憶がまだ強く残っている方でも、そうでない方でも、優しい物語を読みたいと思っている方にオススメです。簡単なあらすじ主人公の真奈は三...

『パンドラのゲノム』

『パンドラのゲノム』卯月 かずひさて、4月1日ですね。今日からいわゆる新年度、ということで本ブログの何かが変わるわけではないのですが、例によって今回は気楽に記事を書こうと思います。カテゴリは「お仕事小説」でしょうか。簡単なあらすじ首都医科大学附属病院の腫瘍センター 個別化医療部門では、先進的ながんゲノム検査を導入し、ゲノム医療の急先鋒として注目を集めていた。「標準治療が尽きた」「治療法がない」とされた...