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『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』

『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』町田 そのこ第78回はTwitterでご紹介していただいたこちらです。装丁といいタイトルといい、アザラシの大好物感がそこはかとなく漂っている訳ですが、案の定アザラシの好みど真ん中な作品でした。簡単なあらすじ狭い水槽の中のような小さな街で、生きにくさを感じてもそれでも懸命に生きていく5編の物語がつまった連作短編集です。表題作『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』では父親のいない少...

『14歳のバベル』

『14歳のバベル』暖 あやこ第77回は『本が好き!』様で献本にもなっていた本作です。アザラシは都内某所の図書室で本作を見かけまして、そういえば、ということで手に取ってみました。カテゴリはファンタジーということで、良いですよね?簡単なあらすじ8年前のとある事件をきっかけに、すっかり変わってしまった日本が舞台のファンタジー。当時6歳だった少年、冬人は事件がきっかけになって精神的にダメージを負ってしまっていた...

『真夜中の子供』

『真夜中の子供』辻仁成第76回の今回は、某書店で「サイン本」と書いてあったので手に取ったこちらです。アザラシは結構ミーハーなのです。が、そんな軽い気持ちで手に取ったにもかかわらず、大変濃密な読書時間を満喫できる作品でした。こういう予想外の出会いがあるから、本屋さんに直接行くのって好きなんですよねぇ。簡単なあらすじ西日本一の歓楽街と言われる博多の中洲。そんな夜の中洲に、あるときから一人の少年が現れるよ...

『夏への扉』

『夏への扉』ロバート・A・ハインライン訳:福島 正実第75回の今回は有名SFのこちらです。日本人に人気のSFとして三本の指に入るほどの作品ですが、アザラシは今回まで未読でした。そろそろ読みたいと思っていたところ、つい先日都内某所の書店で友人同士と思われるお客さん達が「この本オススメだよ」と会話しているのを聞いてしまいまして、ついに読む事を決意したのでした。簡単なあらすじ主人公である「ぼく」が飼っている猫の...

『最後のオオカミ』

『最後のオオカミ』マイケル・モーパーゴ訳:はら るいイラスト:黒須 高嶺第74回の今回は、ちょっと前に読んだこちらです。小学校3-4年生の読書感想文コンクール課題図書だそうです。「ジャコバイト蜂起」や「カロデンの戦い」という歴史に基づいた作品ですのでカテゴリは「歴史小説」としましたが、例によってカテゴリはあまり気になさらないでください。簡単なあらすじ現代のイギリスに生きるマイケル・マクロードは、インフル...

『星空の16進数』

『星空の16進数』逸木 裕第73回の今回は、Twitterで見つけた感動系ミステリであるこちらです。タイトルが「16進数」ですし、本記事が素数回という事もあってまた数学がらみか?と思われてしまうかもしれませんが、数学は関係ありません。簡単なあらすじ「子供の頃の私を誘拐した誘拐犯を捜してください」ウェブデザイナーの藍葉は幼少期に誘拐された事があります。最終的には無事に解放された藍葉ですが、この誘拐されていた時に「...

『ある天文学者の恋文』

『ある天文学者の恋文』ジュゼッペ・トルナトーレ中村 浩子 訳第72回の今回は、Twitterでご紹介いただいたこちらです。もともとは映画だった作品のノベライズ版という事で、文字通り映画のワンシーンになるような綺麗な情景が思い浮かぶような文章が魅力の恋愛ものです。簡単なあらすじ天文学の教授であるエドと学生のエイミーは、教師と教え子の関係を超えた秘密を持っていました。とにかくマメなエドは、ことあるごとにエイミー...

『父からの手紙』

『父からの手紙』小杉健治第71回の今回は、感動ミステリーの大傑作!と帯に書いてあったこちらです。という事で、カテゴリは「ミステリ」です。お察しのように、アザラシの家庭内におけるポジションは「父」であり、本書のような父と子の関係を題材にした本を比較的多く読む傾向があります。簡単なあらすじ主人公、麻美子の父は麻美子が中学生の時に家族を捨てて失踪しています。家族を捨てて新しい女性と生活をしているはずの父か...

『カラスの教科書』

『カラスの教科書』松原始第70回の今回は、前回に引き続きカラスシリーズでこちらです。なんでこんなにカラスシリーズが続いたのか、自分でもびっくりしているのですが、特に深い意味はありません。強いて挙げるなら、「身体は闘争を求める」的な流れを期待して、な気がしなくもありません。もちろん、何の事かさっぱり分からない、という方はスルーしてください。簡単な内容紹介カラスの生態、行動と進化を専門として研究している...

『カラスの文化史』

『カラスの文化史』カンダス・サビッジ松原 始 (監修)瀧下 哉代 (翻訳)第69回の今回は、真っ黒な装丁がかっこいいこちらです。ちょっと前の記事にも書きましたが、アザラシはカラスが好きなのです。簡単な内容紹介ある時は禍々しい凶兆の黒い鳥として、またある時は親しみを持って描かれる神の使いとして、世界各地の伝説に姿を現すカラス。一方で生物学的に見た時にも、道具を使ったり社会性があったりと高い知能を持った面白い存...