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『十二月の辞書』

『十二月の辞書』早瀬耕第44回の今回は、『プラネタリウムの外側』のスピンオフ、SFマガジン6月号に掲載されたこちらです。SFマガジンですが、SFというより謎解きに関わる物語なので、『ミステリ』カテゴリにしました。そもそも、本ブログにおけるカテゴリは、完全に形骸化しているのですが。簡単なあらすじ北海道大学工学部の助教である南雲が、高校時代の恋人からとある依頼を受けるところから物語は始まります。恋人の父親はつ...

『博士の愛した数式』

『博士の愛した数式』小川洋子第43回目の今回は、アザラシと中高大学勤務先が同じ!という友人からオススメしていただいたこちらです。さて、最も多感な時代を共有した友人とは、本の趣味も合うのでしょうか。簡単なあらすじシングルマザーの「私」は、家政婦紹介組合に所属していました。ある時、とある家に派遣される事が決まります。雇い主は杖をついた老婦人。離れで一人で暮らす、元数学者の老人にごく当たり前の日常生活を送...

『グリフォンズ・ガーデン』

『グリフォンズ・ガーデン』早瀬耕第42回目の今回は、早瀬耕さんの作品シリーズ第3弾、アザラシのお気に入りである『プラネタリウムの外側』の前日譚です。独特な特性をもった「バイオ素子」を使ったコンピュータの「世界」にどっぷりと浸かれますよ。簡単なあらすじ「知能工学研究所」に赴任することになった「ぼく」は札幌で恋人とともに新しい生活を始めます。グリフォンズ・ガーデンと呼ばれる研究所では、IDA-10と呼ばれるバ...

『未必のマクベス』

『未必のマクベス』早瀬耕第41回目の今回は、文庫本の帯に「恋愛小説」と書いてあったので自信満々で「恋愛もの」カテゴリにしたこちらです。でも、「犯罪小説」なんじゃないか、という気もします。そもそも、恋愛と言っても結構ハードボイルドな雰囲気で「初恋」がテーマだし、単純に「恋愛もの」って分類もどうだったのか?ってアザラシの自信は、膨らませるだけ膨らませて口を縛らなかった風船のようにしぼんでしまうのでした。...

『プラネタリウムの外側』

『プラネタリウムの外側』早瀬耕第40回目の今回は、SFカテゴリから連作集のこちらです。この青い表紙も綺麗ですね。アザラシは本作をTwitterで紹介していただきました。こういう予想外の出会いがあるから、Twitterはやめられないのですねぇ。簡単なあらすじ北海道大学工学部のとある研究室では、「有機素子コンピュータ」を使って、テキスト・トークが出来るサービスを副業として行っていました。研究者達が「有機素子コンピュータ...

『バイバイ、ブラックバード』

『バイバイ、ブラックバード』伊坂幸太郎第39回目の今回は、カテゴリを本当に悩んだこちらです。こういう時のために作った「"純"文学」カテゴリなのですが、一応、恋愛要素がない訳でもないし、という訳でこれです。別に「"純"文学」カテゴリを使いたくない訳ではないのですが。。。ブラックバード、黒い鳥と言えば『何もかもを黒く焼き尽くす、死を告げる鳥』ですが、本書とは全く関係がないので、スルーして先に進みます。簡単な...

『世界の終わりの天文台』

『世界の終わりの天文台』リリー・ブルックス=ダルトン  加藤直之訳第38回目の今回は、SFのこちらです。アザラシも登録している「本が好き!」様の書評を読んで、「これは読んでみたい!!」と思っていた本です。予想通り、アザラシのストライクゾーンど真ん中の名作でした。簡単なあらすじ北極の天文台にいた老天文学者は、戦争の噂があるから、と撤収を勧められるもそれに背き、天文台に取り残されます。老天文学者はなぜか同じ...

『メカニックデザイナーの仕事論 ヤッターマン、ガンダムを描いた職人』

『メカニックデザイナーの仕事論 ヤッターマン、ガンダムを描いた職人』大河原邦男第37回目の今回は、ノンフィクション?ビジネス?なカテゴリの光文社新書からこちらです。(2018/08/12追記:エッセイカテゴリに分類し直しました)アニメにそれほど詳しい方でなくても、ヤッターマンとかガンダムとかは名前だけでもご存知なのではないでしょうか。本書ではそんなアニメのメカをデザインした大河原邦男さんが自分自身が手がけた作...

『ソラリス』

『ソラリス』スタニスワフ・レム 沼野充義訳第36回目の今回は、久しぶりになったSFカテゴリからこちらです。映画化もされているとのことですが、アザラシは映画版の方は観ておりません。簡単なあらすじ地球から遠く離れた惑星ソラリスの「海」は、ただの原形質の塊などではなく、それ自体が独自の活動をする、知性をもった存在であることがわかっています。が、その知性をもっている「海」の活動の意図はわからず、人類は依然とし...

『かがみの孤城』

『かがみの孤城』辻村深月第35回目の今回は、ほっこりとした優しさ溢れるファンタジーもののこちらです。アザラシはネットの記事か何かで本書を知って、ずっと読みたいと思っていました。だって、表紙の絵から可愛いオオカミ少女ですよ。アザラシのオオカミ好きが暴走しそうなのでさっさとあらすじ紹介にうつります。簡単なあらすじとある事件がきっかけで、入学したばかりの中学校に通う事が出来なくなったこころは、ある時家のか...